【3】飼育のアドバイス 

30匹育ててみて…。まだまだ気の付かないところがありそうです。


生まれて2ヶ月半程(目が開いた頃)に親から離し、 

ペットミルク(ワンラックペットミルク小動物用 または同ミルクSP)

で人口授乳をはじめます。

詳しい授乳の手順については、後で紹介します。

親から離す前に準備をしておく必要な物をまず見てみましょう。

 

準備しておく物

 保温性のある布製の袋  縦15cm 横20cm位 

   但し毛足が長い物やタオル(パイル地)はケガの元なので避ける。

               

 使い捨てカイロ 12時間タイプがお勧め 冬は大きめ 夏は小さめ

 ティシュペーパー

 冬 ひざ掛け  夏 バスタオル  又はこれらに類する保温性の布

 ピジョン 野菜・哺乳ビンの洗剤 (自分の手を清潔にしたり授乳の際に役立ちます。)

   赤ちゃんに触る前には必ず手を清潔にそして匂いの少ないこの洗剤で洗う事をお勧めします。

 小動物用移動ケージ   

赤ちゃんが生まれたら

出産時は胎児に近い未熟児状態で生まれてくるので、「いつ、生まれたか。」確認するのは困難です。

ただ、親の威嚇鳴きや仲間を呼び合う声とは違う「ジュイ ジュイ」と小さな泣き声が、

静かにしていると時折聞こえてきます。

雌のお腹の袋(育児嚢)からシッポや体が出ていることで確認しています。

通常一匹から二匹の固体を生みます。赤ちゃんを確認したらケージ全体を遮光性の布で覆い、

静かな暗い場所へ移します。室温が22度〜30度位になるように注意しましょう。

又「子食い」を防ぐ為にたんぱく質の摂取を多くします。

鳥の笹身・牛肉・豚肉のボイル、ミルワームやペットミルクの粉末などを充分与えてください。

一ヶ月半程で母親のお腹や背中にしがみついて居る所が見られるようになります。まだ目は閉じています。

二ヶ月半位で、体長4cm程に成長し、目を開けているのが確認できます。

親が人間に慣れている場合はあまり問題ないと思いますが(掴んだり、抱いたりしても怒らない。

じゃれたり出来る程度。)

慣れていない場合、そのまま親に育てさせると人間に慣れにくくなります。

この頃、親から離して人口授乳に挑戦してみて下さい。

 

親から離す

この頃になると、親が子供を巣に残して餌を食べたり、排泄したりする行動が時折見られます。

但し、雄が一緒のケージに居ると、どちらかが子供の世話番で残って居る場合があります。

好物で親の気を引き、その隙に子供を取り出します。

厚手の皮製の匂いのあまりしない手袋をするなどして、手を保護しましょう。

素手で出来ればベストですが、親の攻撃避けに片手だけでもしておくと、

噛まれた時にパニックにならずに済むでしょう。2匹の場合があります。取り忘れて

いないか親のお腹にしがみ付いていないか、もう一度確認しましょう。(3匹の例もあるそうです)

 

布袋に移す

すぐに布製の袋に入れて しばらく手を一緒に入れて置き、あなたの手の匂いを覚えさせましょう。

保温の意味もあるので手は暖かくしておきましょう。          

ひざ掛けやバスタオルを適当に折り、その間に布袋を挟みます。

使い捨てカイロを布の間に入れて保温します。

袋内に伝わる温度を手で測って、挟む場所を変えます。

暑すぎても低温やけどの原因になるので注意しましょう。

 

ティッシュペーパーの匂いに慣らす

次に袋内の隅の方にティッシュペーパーを少し丸めて入れ、ペーパーの匂いを覚え

させます。

授乳時や排泄の時にティッシュペーパーは欠かせません。

私達にとっては ほとんど感じない匂いですが、彼らには かなりな匂いのはずです。

最初はビックリして「ギリギリ」と威嚇して鳴く事も有りますが、さほど、時間が掛からずに慣れるはずです。

 

あなたの手の匂いに慣らす

これから世話をしていくあなたの匂いに慣らす為、今晩は一晩中袋の中に手を入れて過ごします。

「眠って赤ちゃんをつぶしてしまいそうだわ。」と言う方は、朝、親から離して昼間、一日中、手を入れて

過ごして下さい。但し、夜行性の為、親が朝、巣を離れる事はあまり有りません。

夜、行う場合は、座った状態でも、寝そべった状態でも、テーブルに置いた状態でも、あなたが一晩

我慢できる状態で結構です。疲れたら左右の手を入れ替えましょう。

袋の中の赤ちゃん達は、手に擦り寄って来たり 又離れて行ったりとゴソゴソします。無理に手の中に

入れようとせずに、やりたい様にやらせておきましょう。

但し、カイロの位置や袋から出ていないかなど注意しましょう。

 

目次
【1】ケージ 【2】食べ物(餌) 【3】飼育のアドバイス 【4】授乳編 【5】慣らすポイント 【6】遊ばせる TOPページへ